2023/07/10 20:52

こんばんは。

Shiny Yarn~シャイニーヤーン~のつづきです。

今回の色のテーマについてです。

今回、シャイニーヤーンは10かせ分をご用意しています(写真1枚目)。それぞれのシャイニーヤーンの名前は、探査機や望遠鏡から撮影された「準惑星」の写真(観測データをもとに合成されたものも含む)とイメージを重ねてあります。





なぜ、色のテーマが準惑星になったのかと言いますと・・・


それは、実際にこの毛糸を編むために、テスト用シルク混毛糸を玉巻きにしたところまで遡ります。(※写真2枚目は参考写真です。テスト用シルク混毛糸(サンプル)の玉巻きで、今回の10かせ分とは異なります。)

いくつかのシルク混毛糸を玉巻きにして、濃紺色を背景に、ころころと自由に転がせて取った写真を確認していると・・・。

夜空に瞬く静かな星・・・

そんなイメージが浮かびました。






それから、星を調べているうちに、5つの静かに光る準惑星に出合いました。
それらは、Pluto(冥王星)、Eris(エリス)、Ceres(ケレス)、MakeMake(マケマケ)、Haumea(ハウメア)というそうです。

準惑星については、宇宙の様々なことと同じように、まだまだ未知であるようですが、準惑星の定義の中の一つに、「近くにある他の天体の軌道を変えるほどではない天体(=準惑星の軌道近くに他の天体もある)」というような意味合いのものがあります。少し難しいのですが、それは、私の中では、周りの天体を排除することなく、宙に浮かんでいる印象につながりました。私自身、準惑星のことは、ほとんどよく知らないながらも、なんだか、他の星と共存しているような雰囲気で、ほほえましくも感じました。そんな風に、静かに光っている雰囲気は、優しく静かに光って見えるこの糸達と共通する感じがあるのではないかな?と感じ、今回の色のテーマとした次第です。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

また、以下、余談ではありますが、お時間のある方は、もう少しお付き合いいただけたらと思います。

調べていくうちに、Pluto(冥王星)は、初め「惑星」と分類されていたものが、観測技術の進歩によっていろいろ分かってくるうちに、また、人による「惑星」の定義が変わったことにより2006年に「準惑星」というカテゴリーに変更になっていると知りました。


そんなところが、少し余計に気になりました。


というのも、人の見方によって、Plutoのカテゴリーは変わりましたが、それでも、Plutoは、それまでと同じように、カテゴリーにかかわらず、太陽系の中で同じように静かに光っている存在であることには変わりないだろうなと感じたからです。


私たちも、なんだか似ているな・・・と思いました。


私たちも、周りの評価(や私たち自身の見方)次第で、私たち自身のとらえ方、見方が変わることもあるかもしれないけれど、本当は、生まれてきた時から、その場にいるだけで優しく光る存在だったのではないかな。(きっと、今でも、そうであるのだろうな。そうあってほしいな。と。)日常生活にはまっていると、そんな赤ちゃんだったことなんてことは、すっかり忘れてしまうけれど・・・。と、そんな思いがよぎったのです。


そんなことを感じたのは、たまたま、最近、生まれて間もない友人のあかちゃんと触れ合い、なんだかとても穏やかで癒された時間を過ごしたばかりだったからかもしれません。


最後は本当にもう、とても個人的なことですが、色々なことが重なって、糸と星と人の在り方にご縁を感じた次第です。


いつもとは少し違うメッセージとともに、糸をお届けできたらと思います。

7月11日(火)20時頃からお店に並べる予定です。シャイニーヤーンは、光源によって、視覚的に受ける印象が大きく変わるものがあるようです。光源によって、色の見え方が変わるのは、常なのですが、予期していなかったくらい違ったと言いますか...、色によってその程度は異なりはするものの、見る角度によって強く感じる色が変わったり、昼間に撮影で色を確認したはずの写真を見ながら、夜に同じ毛糸を見ていると、同じ毛糸を見ているはずなのに、糸から受ける色の印象がとても異なったりすることで気が付き、私自身、初めはとても戸惑いました。面白いなと思いながらも、皆様に色をお伝えするのにどうすればよいかと、試行錯誤を重ねています。それぞれの色の特徴をお伝えできるように努めています。ご縁のある方がいらしたらとても嬉しいです。


今回は、ここまでになります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。