2023/09/26 11:16

こんにちは。手染め毛糸のPalettieです。

今回は、ナチュラルヤーンのご紹介です。
写真のナチュラルヤーンは、草木染めでご用意してあり、~みのり~色になります。

この毛糸は、スーパーウォッシュ加工されていない毛糸と生分解性ポリアミド(ナイロン)からなる毛糸です。
オーガニック認定されている毛糸で、より環境的、社会的に配慮した方法で加工・製造・流通が行われている繊維になります。

※オーガニック認定(正確には、Global Organic Textile Standard認定繊維)

どこまでなにをやるのかな?というのは、やればきりがないこともありますが、出来る範囲で少しずつ。


特徴は、ややハリ・弾力があり、ややふっくらした編み心地。穏やかな光沢もあり、糸をじっくり見ると素朴で優しい雰囲気です。
また、スーパーウォッシュ加工されていないけれども、ウールプログラムでの洗濯機使用可となっております。
とはいえ、推奨方法は、手洗いとなっております。洗濯機を使用する場合は、ネットの使用もお勧めします。


私が取り扱っている毛糸の中では、毛糸の繊維にややハリがあるようで、嵩(体積)がでやすいように感じます。このハリを、私は、弾力がある(←編むときにふわっとする)と感じます。このハリは、ちくちくするといった感じではないのですが、
もしかすると、やや硬めに感じるという方もいらっしゃるかもしれません。
靴下を編んで履くと、やや固めという印象はあまり感じなくなり、生地(編み地)のしっかりした靴下という印象になります。
この毛糸の繊維に感じるハリは、もしかすると、より穴の開きにくさ(丈夫さ/耐久性)にもつながるかもしれません。


ナチュラルヤーンを染めながら、乾かしながら、巻きながら、編みながら・・・
たまに、手持ちのヤクや、アルパカ、シルク混毛糸、エクストラファインメリノの毛糸と比べてしまったりもします。
極上の柔らかさ、首周りに使いたい心地よさ、華やかな光沢・・・そういったものは、このナチュラルヤーンにはなくて、
あぁ、素朴で丈夫そうだな。と、しみじみ思うような、そんな毛糸です。

きっと、毛糸に極上の手触りを期待されている方々が多いだろうなと思う中、
こういった毛糸に魅力を感じる方はいらっしゃるだろうか?と、そんな思いも、ふと、よぎったりもします。

それでも、やはり、ナチュラルヤーンをクローズアップしてみたときに、膨らみのある素朴な様子に、
かわいらしさを感じてしまったり、次はどんな靴下を何を編もうかな?と思ってしまったりもします。


靴下にする毛糸に何を求めるのか?というところで、好みが分かれる毛糸と思います。

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秋分の日を過ぎて、朝晩の光や空気が変わったなと感じます。
「そうそう、この季節がやってきたなぁ」と、ちょっと、またワクワクします。編むのも身に着けるのも楽しい季節になりますね。

私は、冬に毛糸の温かい靴下を履くと、包まれている感じもあり、なんだか、ほっとします。
そして、出掛けるのも心なしか楽しくなります。

靴下という、着用するたびに洗濯をするものに毛糸を使うのが、そもそもチャレンジなのかもしれないと、たまに思いますが、
どの毛糸で編んだ靴下も、なるべく風合いよく長く、楽しんでいただけますようにと思っています。