2023/12/14 18:15
こんにちは。手染め毛糸のPalettieです。
今回のブログは、前回からの「愛を叫ぼう!」のテーマに引き続き、私の木漏れ日(こもれび)愛を叫んでみています。もう少し「愛を叫ぼう!」のテーマでブログが続きそうです。コーヒーブレイクなどの一休み時間のお供に、また、お時間のゆるすときにでもお付き合いいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
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(写真1)
この(写真1)のセーターは、木漏れ日(こもれび)(komorebi)色のソックヤーンを用いた森色のセーターです。袖と身ごろの裾に用いているソックヤーンが木漏れ日色です。身ごろ部分に使用した色はここでは森色と呼んでおきます。
自然の中でも、街中でも、木漏れ日をみかけると、私は、一瞬、時を忘れます。時間や空間が許せば、その場でコーヒーでも飲みたい、しばし、ゆっくりしたいという衝動にかられます。それが叶わないときも、ほんの一呼吸でも、木々の葉の影がちらちら動く、光と影の空間を全身に吸い込みたくなります。
私は木漏れ日が好きなようで、いつしか、木漏れ日色のソックヤーンを染めていました。
木漏れ日色のソックヤーンを染めたとき、いつかこの毛糸を使ったセーターも編んでみようと思っていました。それから頭の中で組み立てた配色のセーターに、森色のセーターと名前を付け、Midori HiroseさんのデザインしたWhite Mountains Light のパターンに出合い、今回、こうして形になりました。
森色のセーターの配色コンセプトは、もちろん、森なのですが、木漏れ日色の長袖Tシャツの上に森(緑)色の半そでTシャツを重ね着したような見た目にしようという目標がありました。どれくらいの長さのバランスで木漏れ日色と森色を重ね着風にするかは、初めに決めずに、ある程度まで身ごろを編んだところで、一旦、身ごろを放置し、そのまま袖を編み始め、全体のバランスを試行錯誤していきました。
両袖が編みあがった時点で、全体的にショート丈にしたいような気がしてきたので、そこから、「身丈をどこまで編むかな?」と身ごろにまた着手し、少しずつ編み進んでは着て、鏡の前でバランスを確認することを繰り返していきました。
いつもながら、身丈の長さの決定の段階になると、鏡とのにらめっこで、なかなか進まなくなりました。私は、毛糸(素材)のテクスチャーや厚み、色等でその都度、希望の身丈の長さが変わるのです。(少しでもバランスよく、体形を少しでも忘れて着ていたいなぁという心がまる見えですね・・・。)
さて、今回は、「ここらへんかな?」というところから、身ごろの裾のリブ部分を木漏れ日色のソックヤーンで編み始めてみたのですが、しばらく編んでみたら、私が想像していたよりも、少しにぎやかな印象になりすぎるような感じがしました。そこで、結局、それまで編んでいた木漏れ日色のリブ部分をほどき、次に森色のソックヤーンでリブを編み直してみることにしました。
しばらく、森色ソックヤーンでリブ部分を編んでみると、「もう、これ以上の長さを編まなくてはいいのではないかしら?」と、このままリブも短いままのショート丈で完成しようかなという気持ちになりました(写真2)。

(写真2)
しかし、それと同時に、もう少しリブに対して試してみたい気持ちもむくむくと出てきてもいました。というのも、コートを羽織った時に、リブの部分に木漏れ日色を持ってくると、全体的に明るく華やかになりそうで、やはり、身ごろのリブ部分にも木漏れ日色をいれてみたい気持ちが強くなっていたのです。
相反する気持ちで分からなくなったら、「ひとまず編んでみよう!、ここから木漏れ日色のリブを追加で編んでみて、もし気に入らなかったらほどけばいいだけだから。」と、そこからは、リブ部分を木漏れ日色のソックヤーンで編み進めることにしました。そして、今度は、木漏れ日色の長さで試行錯誤することになります。「チロリアンテープのように、1㎝程度の木漏れ日色のリブを付け足すか?、もう少し長くするのか?」セーター全体と、森色のリブの長さと木漏れ日色のリブの長さで、ああでもないこうでもないと鏡の前を行き来することになりました。(「そんなに変わらないから、そんなの他の誰も気にしていないから、ささっと編み上げましょう!」という声も、もちろん、聞こえましたが、木漏れ日を愛する私としては、やはり、ここは最後まで。)
そんな感じで編みあがったのが、リブ部分に木漏れ日色を追加した蛇足部分ありの(写真1、写真3)です。

(写真3)
これだけで見ると、やはり、木漏れ日色を用いることで、にぎやかでカジュアルになった気もしますが、森色部分の長さも、一番初めの時より森色のリブ分だけ長くなっているので、幾分、にぎやかさは抑えられています。そして、コートを羽織ると頭の中に合ったイメージ通りの印象になりました(写真4)。そのため、このまましばらく(写真3)のまま楽しむことにしました。

(写真4)
少し気に入っているのは、このセーターは、森色のリブの部分もあるので、木漏れ日色のリブの部分が不要な時は、内側に折り返して着ればいいのでは?(←数か所内側で留めれば2wayになりそうではないかな?)というところ。
こうして、途中、行ったり来たりしながらも、無事に、木漏れ日色部分のリブもつけた森色のセーターが編みあがることとなりました。
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以上、私の木漏れ日愛を、森色のセーターの着画とともにお届けしました。(写真2は、実際には、木漏れ日色のリブ部分を内側に折り込んでいる着画です。イメージしやすいかもしれないので参考までに載せました。)
今回は、私の編み物の、だたの胸の内記録で、これが誰かの何かのお役に立てるのかな?と思うと、全くもってそんな気はしないのですが、ずっと胸の内であたためていた木漏れ日色のソックヤーンセーターが編みあがり、載せてみることにした次第です。最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
また、Midori Hiroseさんのパターンで編んだものの写真を掲載させていただけること、ご厚意に心から感謝しております。どうもありがとうございます。
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セーターのパターン:Midori Hiroseさんデザインの「White Mountains Light」 。パターンは、Ravelryなどから購入が可能です。
配色/毛糸染色:Palettie