2024/05/21 20:15
こんばんは。手染め毛糸のPalettieです。夏を感じるような季節になってきましたね。
今回は、いつでもヤーン(コットン混毛糸)でレース模様を編むときのコツのようなものをお伝えします。
コットン糸に慣れている方は、もう自然とそのように編まれていると思うのですが、もし、コットン混、もしくはコットンの毛糸は編みにくくて・・・と敬遠されている方がいらっしゃいましたら、一度、今回お伝えするコツのようなものをお試しいただけたらと思います。
これからの季節にコットン混毛糸を楽しんでいただけるきっかけになったら幸いです。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
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まず初めに、「いつでもヤーン」は、コットン混の毛糸です。コットン混の毛糸は、コットンの特徴をあわせ持ちます。
例えば、さらりとした手触り、肌さわり、しなやかで丈夫など。暖かい季節にも身につけたくなるような特徴があります。
そして、コットンの特徴である、伸びにくいという特徴も同時に存在します。
この特徴は、メリヤス編みや、一目ゴム編みなどを編む際には気になりませんが、もしかすると、目をぴったりと編む方にとっては、2目一度、3目一度を編むときにいつもよりも編みにくさを感じるかもしれません。
実は、これは、すこしのコツでだいぶ改善されます。
ポイントは、「2目一度や3目一度を編むときに、棒針の先がするりと入る程度のゆとりを意識して編む」です。
(これで伝えられているでしょうか。メリヤス編みの場合、棒針の太さにぴたりと合わせるように編みますが、コットン混糸で2目一度や3目一度を編むときは、メリヤス編みのときよりもすこしのゆとりが残るように心がけるという感じです。)
そうすることで、糸自体が伸びるわけではないのですが、編み目構造自体がフレキシブルにするすると動くようになり編みやすくなります。
もし、今までコットン混、もしくはコットンの毛糸は編みにくくて・・・と敬遠されている方がいらっしゃいましたら
機会がありましたら、一度、お試しいただけたらと思います。
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実は、今年は、時間を見つけては、手紡ぎ毛糸や、紡がれる前の毛糸にも触れています。
そのおかげで、最近は以前よりも、それぞれの糸に合う編み方を意識するようになりました。
それぞれの毛糸で作られる編み地は、それぞれの毛糸ならではの愛らしさや特徴があります。
その編み地のために、その糸の特徴に寄り添って編む
といった感じでしょうか。
特に、紡がれる前の毛糸は、力加減によっては、ぷつりぷつりと糸が途切れてしまいます。
そのため、今までの毛糸の編み方やスピードをがらりと変えて、毛糸の特性に大きく寄り添う必要がありました。
慣れるまでは、私も、もう少し閉口することもありそうですが、”あの雰囲気のセーターを着る”という小さな希望のために少しずつ編んでいます。
・・・少し話がそれてしまいましたが、この色々な毛糸を編んだことが、コットン混毛糸を編む際に今まで無意識に行っていたことを意識するきっかけとなりました。そして、これをお伝えしたら、もしかすると、今までよりも編みやすく感じていただけることがあるかもしれないなと感じて、今回ブログのテーマにしました。
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さて、ここで、また、「いつでもヤーン」に戻ります。

写真1枚目は、「いつでもヤーン」で編んだスワッチです。
棒針2.5㎜ 10㎝四方:32目45段
こちらは、参考色です。お店には並べなかったのですが、以前染めたコットンヤーン「せせらぎ」の兄弟分です。
穏やかな陽光がこまかくちらちらと反射している小川をイメージして染めてあります。
いつでもヤーンの色は、ゆらぎのあるものと、ゆらぎのないものがあります。この写真のように、ややゆらぎのある色の場合、ゆらぎの色を楽しむために、私はメリヤス編みにしてしまうことが多いのですが、今は、こちらのゆるやかなゆらぎのある色で、色々な表情が楽しめそうなレース編み(メリヤス編み含む)の靴下を編み始めています。(写真2枚目)

Yuccaさんデザインの「MinamoSocks」といいます。(#Minamosocks #Yuccaknit)
4種類の編み地からなるこのレースの靴下は、これからの季節に合いそうです。
「いつでもヤーン(コットン混)せせらぎ(兄弟分)」で作られる異なった趣のMinamo(水面)(←編み地)を今から楽しみにしています。
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それでは、今回のブログはここまでになります。最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。
これからも、楽しい毛糸の時間でありますように。