2025/02/04 18:35

こんにちは、手染め毛糸のPalettieです。

今回は、(体験版)「はじめましての編み物」コース内容のご紹介です。

コースではどんなことをするのか?何を考えてこのコースを組み立てたのか?
そんなことをお伝えできたらと思います。

それでは、どうぞ。

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これは、「はじめましての編み物」コースで仕立てる編み物小物

「ポケットティッシュケース」です。
このコースのためのオリジナル作品です。

もしかすると、あまりにも普通で、かつ、素朴な感じでちょっと拍子抜けさせてしまったかもしれません。
そして、「私はポケットティッシュケースなんて使わないよ」なんて声も・・・


でも!、なのです。


こんなに小さくてシンプルだけれども、このポケットティッシュケースは、見かけによらずとてもパワフルなのです。
なんといっても、短時間で基本的な編み物の工程を体験できる優秀な小物なのです。(と私は思っています。)

短時間といっても編み地を編むだけで約40分から50分位必要ですので、
全2回のクラスで仕立てるように構成してあります。

また、上記の時間は目安です。編むスピードは編む人によってそれぞれですから、もちろん、ご自分のペースで編んでいいただけます。
慌てずに編んでいただけるようにクラスの構成を組み立ててありますのでご安心ください。

学生の頃の家庭科のクラスでは、進める人達はどんどん進む・・・なんてことがあったような無かったような?
でも、こちらのクラスでは、一回目で進むところは決めてありますので、説明だけがどんどん進んでしまうということもありません。
もし、目標のところまであと少しのところで終わっても、二回めのクラスまでに少し手を加えていただければ大丈夫なようになっています。焦らずご自身のペースでご参加いただけます。



【この「はじめての編み物」コース(ポケットティッシュケースを編むこと)で体験できること】


・編み始めの方法を知る
・表編み、裏編みを知る
・メリヤス編みを知る(編み地を編む)
・編み方図に触れる
・文章で説明してある編み方に触れる
・編み終わりの方法を知る
・立体に仕立てる
・糸始末

・その他、毛糸、道具やゲージなどに触れる


どんな編み物も始まりと、編地を編むことと、編み地の終わりがあります。
そして、立体作品の場合は、編んだ編み地を組み立てて立体にします。

この作品も小さいながら、編んだ編み地を組み立てる「はいだりとじたり」という名前がついている作業の中の「はぐ」という工程を体験します。仕上がりを美しく見えるようにする糸の後始末も体験します。

「はじめましての編み物」コースで、編み物の一連の作業を体験すれば、もしかすると、一般に販売されている編み物の本やパターンを見た時に、その編み方図やパターンが何を伝えようとしているのか見当が付きやすくなるかもしれない、そうなったら、ちょっと編み物を身近に感じてもらえるかもしれないなと思っています。応用もしやすい。そうであれればなと願っています。

多分、そんなお供になれるのではないかしらと、今回、この素朴な形を仲間に選びました。


初めから大きすぎる作品を編むことはやはり難しいかもしれません。編んでいる途中で嫌になってしまうこともあるかもしれません。
そうなのです、大きな作品を編むには、私は、編み物筋が徐々についていく必要があると思います。
そして、編み物脳も育てていく必要があると思います。慣れが必要なことも事実です。
色々目に見えないなものがご自身の中で統合されて形にでてくるようになるには熟成されるための時間が少し必要です。

いつか形になるときは、最高です。少しずつステップアップしていけばいいのです。

実は、もう、次のステップのご用意もあります。この「はじめましての編み物」コースは、次のコースの導入になっています。皆さんと楽しくセーターを編む(編みたい)コースも組み立てていますが、それは、また、後日、お伝えしますね。


まずは、この小さくてシンプルで素朴な作品が、いつか、あなたが編みたいと思った作品が編めるようになる第一歩につながればとても嬉しいです。そして、編み物を愛する人々がまた増えたら嬉しいなと思っています。

編み物は、人と人をつないだり、思い出をつないだりする素敵な可能性があるものだなと思っています。
ご一緒できましたら嬉しいです。

最後に・・・本当は、このポケットティッシュケースは、ただ素朴でパワフルだけじゃなくて、(野暮ったいと言ってしまうにはすこし惜しく)、ああそうだ、コロンとした形がかわいらしいのだと思っています。

あぁ、それともう一つ、写真の後方に写っているミトンのご紹介。こちらは、15年~20位前にアイスランドから我が家に。工場で作られたであろう簡単縫製ミトンですが編み地はアイスランドウール100%で温かく、この毛糸も強くてなかなか面白いです。



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・・・本当に、長くなってしまいました。今回のブログは、ここまでになります。
最後までお付き合いいただきましてどうもありがとうございました。

今年は立春後も冷え込みが強いようです。どうぞ皆さん温かくすごしていただけますように。