2025/11/27 17:15


こんにちは、手染め毛糸のPalettieです。

今回は、私が Solace Wool(ソレイスウール/シェットランドウール100%)をシャギードッグ(起毛)加工した際に使用した道具の一例をご紹介します。

実は、シャギードッグ加工専用の道具というものは市販されていません。少なくとも、私が探した範囲では見つかりませんでした。(フェルト用、モヘア用、ムートン用、革用...などの手芸用起毛ブラシは販売されているようでした。)

そこで「何か使えるものはないかな?」と探していたのです。

色々調べて、ようやく選んだ道具が届いたときは本当に嬉しく、そして初めて試したときは、思い描いた風合いになるかどうか...、ドキドキしました。

お時間のあるときに、ぜひお立ち寄りいただけましたら嬉しいです。

それでは、どうぞ。

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こちらの写真は、向かって左側がそのままのスワッチ、右側がシャギードッグ(起毛)加工を施したスワッチです。

そして、右下に写っているのが、今回、私が実際に使用した道具です。


私が選んだのは――伝統的な方法に倣いつつ、個人でも扱いやすい道具でした。

その名も…

商品名:スリッカーブラシ(ソフトタイプ中)  
販売元:岡野製作所

スリッカーブラシとは、犬や猫の毛並みを整えるためのブラシです。種類も豊富で、販売元もさまざまあります。


色々ある種類の中から、今回、私が選んだスリッカーブラシ面がどうなっているかというと、


細い鉤状の金属針がびっしり付いています^^。

この針を見つけたとき、「探していたのはこれかも!」と心が躍りました。


伝統的なシャギードッグ加工では、鉤状の棘を持つチーゼルという植物が使われていました。チーゼルにはいくつか種類があり、加工用に用いられていたものは簡単には手に入らなさそうでした。そこで私は、その代わりとなる鉤状の針を探していたのです。



さて、編地を起毛させる方法ですが――
このスリッカーブラシでニットの表面を丁寧にやさしく数回撫でます。針が金属製なので、編地に負担がかからないよう、できるだけ優しく取り扱うようにしました。

もちろん、スリッカーブラシは本来ニット用ではありません。

起毛のための説明書はありませんので、もしご自身で試される際は、編地の様子を確かめながら行ってみてくださいね。



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私が調べた範囲内での、一般的なシャギードッグ加工について補足をまとめます。

〖伝統的な方法〗
- フラーズチーゼルという植物の果穂(鉤状の棘あり)を乾燥させ、起毛機に取り付けて回転させます。
- 職人が様子を見ながら編地の表面を丁寧に引っかけ、繊維を毛羽立たせます。
- チーゼルの棘は適度な硬さで、力を加えると先端が折れるため、編地への負担が少ないとのことです。

〖現代的な方法〗
- ナイロンブラシや金属針を備えた大型起毛機で効率的に加工します。
- 素材に合わせて回転速度やブラシの種類を調整し、均一な仕上がりを短時間で大量に得られるとのことです。


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それでは、今回のブログはここまでになります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
引き続き、素敵な一日を。